ママみててね Vol.114

自然の中で遊ぶこと

日を追って日差しが明るくなって屋外へ出やすくなってきましたね。この機会に子供たちと自然の中に出かけてみませんか。シカゴ近辺には少し足を延ばせば、森や林の公園がたくさんあります。

子供と自然の中へ遊びに出かけるときは:
•特に何かを教えようとしないこと。本当に危険なとき以外は、子供に主導権を与えることです。
•できるだけ多くの回数自然に触れさせること。
•大人がプランを立てないこと。「あそこまで歩こう」とか「あれを見に行こう」と予定を立てないこと。
•自然と遊ぶと洋服は汚れます。洗濯は覚悟すること。
•自然で遊びなれていない子供は初めは退屈するかもしれません。でも、自然が子供に与える力を信じること。退屈して、穴掘りを始めたら、そこから子供自身 の発見が始まるのかもしれません。

以上のように書きましたが、都市部に住んでいて、両親が仕事を持っている家庭ではなかなか自然の中まで入っていけませんね。それでも、お家の中やバックヤードでも自然に触れさせてあげることはできます。例えば、料理をするときの野菜を子供に切らせてみる、人参を買うときは葉っぱ付きのものを買ってみる、卵のパックに土を入れて種まきをしてみる、バックヤードでミミズを探すなど、森の中まで出かけなくても身近 なところで自然に触れさせてあげることもできます。そんな身近な自然との遊びの中でも、上にあげた5つの注意事項は覚えておいてください。

自然の中で、主導権を持って自然と遊んだ子供たちは、頭を使って工夫できる、自信のある、情緒豊かな大人に育っていくようです。

<アブラモフ 羊子>
京都生まれの京都育ち、同志社大学卒業。Concordia University 幼児教育学修士。2000年Golden Apple Award Finalist。2001年Kohl/McCormick Early Childhood Teaching Award受賞。現在モンテッソーリ・ランゲージ・アカデミーでDirectorを務める。バイリンガル教育のプロフェショナル。