『前進あるのみだ!全力でやれるだけの事をやりなさい。』トーマス エジソン
子供達の好きな大縄跳び。
『先生、僕も大縄跳びやってみたい……』
今までずっと砂場で遊んでいた健太君。
大縄跳びに挑戦するけれど、なかなか体が動
かなく、足がこんがらがってしまいます。
『先生、僕できない……』落ち込む健太君。
『できないって言ったら絶対できないよ。
やりたかったらとにかく飛んでごらん。』
できないことが悔しくて、手をぎゅっと握りしめ
目を真っ赤にして飛んでみる。
上手に飛ぶ子供達の飛び方を真似して飛んでみてもダメ。飛べないんです。
何度挑戦しても、何度涙を流してもその日の記録は0回でした。
『うぅ……。飛べなかった。』悔しくて声が震えています。
飛ばしてあげたいなぁ。私の気持ちも彼の気持ちと一緒に沈みます。
でも、この挑戦は彼が選んだ課題で彼が向き合わなければいけないのです。
冬が来て、園庭は縄跳びができなくなりました。
子供達の心から大縄跳びが忘れ去られた頃、また春がやってきました。
『先生、僕、大縄跳びやりたい。』健太君が待ってたように言いました。
『おぅ!じゃ、やってみよう!それ!』健太君、最初のジャンプ。
『あっ!』1回飛べました!
『健太!』喜びのあまり大声で彼の名を叫びます。
にこりと嬉しそうに笑う健太君。
それから毎日健太君は大縄跳びです。毎日少しずつ回数を増やしていき、
『先生、上手になってきているよね!僕、できてるよね!』と
嬉しそうに笑うのです。
目標50回!それ!頑張れ!飛ぶ度に彼の表情がこわばってきます。
飛ぶ度に力が入り、息も切れてきます。疲れて涙が出そうになってきます。
疲れてきて飛ぶ高さも低くなり、
『もっと高く!』のお友達の声でまたグッと力が入ります。
『50!やった!健太!すごいじゃん!』とお友達の声が聞こえます。
顔を真っ赤にしながら健太君は大切なことを学びました。
小さな君の『全力でやれるだけの事』その事をやった時、
本物の成功する喜びを感じます。
『前進あるのみだ!全力でやれるだけの事をやりなさい。』
大きく育て!子ども達! 元気に育て!子ども達!
聖マタイルーテル日本語幼稚園 子ども達の成長日記
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