生き物を飼ってみよう!
「先生、オタマジャクシがカエルになったよ!」最近うれしいメールや写真が届きます。夏休みに入る前にみんなで採ったオタマジャクシが次々とカエルになっているようです。
毎年、わくわく広場では春にオタマジャクシ採りをします。今までは生き物が苦手なお母さんもいるので、家に持ち帰り、育てる育てないは自由でした。でもある経験により、今年から、全員一匹だけでも必ず持って帰ってもらうことにしたのです。
オタマジャクシを持ち帰り家で育てた子供たちは、いろいろな体験をします。すぐに死んでしまったり、足が生えてもう少しでカエルになりそうなところで他のオタマジャクシに食べられてしまったり、なかなかカエルにならないためエサを工夫してみたり、カエルになっても外に放すのが嫌で大泣きしたり。大人にとってはなんでもない小さな生き物でも、“自分で採ったオタマジャクシを一喜一憂して育てる” という経験は子供たちにとって、一生忘れられない大きな体験になるのです。
オタマジャクシ採りの日、子供たちは去年のことを息つく間もなく話し始めます。言いたいことがたくさんありすぎて、去年のオタマジャクシがどうなったか、どんなことがあったのか、カエルを放したこと、お墓を作ったこと、面白いほどずーっと話し続けるのです。同じ場所に行くと去年の思い出がよみがえってくるのでしょう。それは小学生になった卒園生も同じで、この時期になると、みんなオタマジャクシの話をいまだにしてくれます。それと対照的に、オタマジャクシを家に持って帰らなかった子は、オタマジャクシを採りに行ったことすら忘れていたり「、オタマジャクシってなに?」と聞いたり、友達がいくらいろんな話をしてもその体験をしたことさえ覚えていない子もいます。同じ経験をしたはずなのに、家に持って帰るか、持って帰らないかでここまで体験の差がでることがわかり、今年は全員に持って帰ってもらうことにしたのです。
生き物が苦手なお母さん、お父さんもいると思いますが、幼児期の子供たちにとっては“小さな虫や生き物(特に自分で捕まえたもの)を飼う” という体験は心に深く刻まれます。これを読んでいる皆さんもかつて、てんとう虫、カマキリ、バッタ、カブトムシ、ザリガニなどを飼った思い出がありませんか?アメリカにいる子供たちはそのような機会があまりありません。ぜひ、自分が虫や生き物が苦手でも、がんばって何かを捕まえる機会を作り、小さな生き物を飼ってみましょう。きっと親子共に新しい発見があると思います。
大きく育て!子ども達! 元気に育て!子ども達!
聖マタイルーテル日本語幼稚園 子ども達の成長日記
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