麻子先生の内緒悩み相談室 第11回

計画的にお金を使うには

相談者(S):結婚して2年の30代主婦です。二人のお給料は決まっていて限りがあるのに、主人がそれ以上に使おうとします。ライブに行くなど趣味を我慢することができず、どうにかなると甘えています。それを諭すのにけんかになりがちです。限られた生活費の中でどうしたら平和に仲良くやっていけますか?

麻子先生(A):限られた予算の中でうまく生活するということは口にするのは簡単ですが、いざ行動に移そうとすると難しいものです。ご主人は結婚以前どんな生活を送っていましたか?

S:自分のために好きなだけお金を使っていましたね。

A:まだ結婚して2年ということですが、結婚する前に二人で結婚後の生計について話をしましたか?

S:いいえ、全くしませんでした。

A:独身の時期が長いほど時間やお金を自由に使えていたために、結婚後にいきなり予算の中でやりくりをすることは難しいでしょう。でもご主人も、どうにかなると甘えるのはやめにして、大人になる必要があるようですね。

S:何から始めればいいでしょうか?

A:まずは二人で収入、出費など細かい点までリストアップして論理的に話をする必要があります。ただ「必要以上に使わないで」と言っても喧嘩になるだけです。家計簿のように書き出すのは論理的に理解をしやすいでしょう。目で見て情報を得るのは8割、ただ耳で聞いて情報を得るのは2割だと一般的にいわれています。ご主人に事の重大さを理解して認識してもらうことが大事だと思います。

それでもご主人が全く理解しないのなら、ファイナンシャルアドバイザーや会計士などに力を借りましょう。彼らはプロですので、予算の中でどのようにお金を使えるかステップバイステップで教えてくれるはずです。感情的にならず喧嘩にもなりにくいでしょう。

最後の手段は、あなたが全てのお金の管理をして、ご主人は完全お小遣い制にするという方法です。選択肢がない生活はご主人にとって息苦しいものになってしまうかもしれませんが。

<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
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