頑固おやじを返上するには?
相談者(S):60代のリタイアした男性です。今まで仕事ばかりしてきて、家庭のことは妻に任せっきりにしてきました。今、成人した子供たちとどう話したらいいかわかりません。電話がかかってきても「お母さんいないから後でまたかけなおして」と言ってしまいます。孫も何人かいて、もっとかわいがりたい気持ちはありますが、どう接したらいいのかわかりません。頑固なお父さん像を壊したいけど、今さら変えられません。この先の人生を楽しみたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
麻子先生(A):退職をした後に、自分はどのようなリタイア生活をしたいかと悩む人が多いですね。きっとSさんの場合は、仕事漬けの生活がずっと続いていたため、必然的に家族とのやり取りも最小限だったかもしれないですね。家族とどのように接してよいかわからないというのも理解できます。今さら変えられない……と言いますが、今だからこそ、かわいい60代のおじいちゃんを演じるのも人生の楽しみだと思いますよ。あまり自分に厳しくせずに、まずは残りの人生を楽しむという意味でも少し気楽に考えてはどうでしょうか?
S:かわいい自分というのは想像できませんが(笑)。
A:まずは、家族たちに対してどのように接したいかというのを自分の中で想像してみるのが良いかもしれません。いきなり子供たちへ今までにない優しい父を装うのはできないのであれば、まずはお孫さんへの対応を少しだけ変えてみてはどうでしょうか?おじいちゃんという立場からお孫さんへの方が素直になって接しやすいのではないかと思います。お孫さんたちの目線から物事を見たり、幼児言葉で話したりしてみるのも良いかもしれません(孫が小さい場合)。どうしても大人目線で接しなくてはいけないと思ったりすると、どうしたら良いかわからないでしょう。苦手意識を取り除くには、まずはお孫さんたちとできるだけ接して、今までの頑固おやじさんからかわいく、楽しいおじいちゃんを目指して頑張ってみましょう!
<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
Web: www.mindfulprofessionalcounseling.com
Email: Asakohoichi@mindfulprofessionalcounseling.com
Tel: 847-899-3329