麻子先生の内緒悩み相談室 第16回

夫婦のコミュニケーション力

相談者(S):子どもが二人いる30代主婦です。アメリカ人の主人にいらつきます。亭主関白の家庭で育った私は結婚当初から家事を全てやってきてしまいました。そのせいか主人が何もしなくなってしまいました。私が悪いのですが、「他のアメリカ人の旦那さまはよく家事をするのに、なんでうちのはしないのか」という気持ちになってしまいます。

麻子先生(A):これはパートナーが何人でも頻繁に起こり得ることで、私のオフィスにもたくさんの方が相談に来ます。まず、自分を責めるような「私が悪い」という言葉を言うのはやめましょう。毎日家族のために頑張っているのに、自分が悪い、自分が相手を甘やかせてしまったからよくない……と思うのでは、自分の頑張りが水の泡ですよね。まずは一生懸命頑張っている自分自身に「何もしない旦那によく耐えて頑張っているよ!あっぱれ!」などと言ってあげることです。

S:まず自分に対する気持ちを変えないといけないんですね。

A:次にご主人と話をすることが必要です。日本人はどうしても「言わなくてもわかってるでしょ」という暗黙の了解のような曖昧なものを相手に求めてしまう傾向がありますが、実際にこれはあまり効果的ではありません。葛藤している気持ちがあるからこそ、ご主人に自分の気持ちを伝えることが必要です。自分は相手に何を伝えたいのか?を自分の中ではっきりとさせましょう。例えばご主人に家事をもっと手伝ってもらいたいのか、それともあなたへの感謝の気持ちを言ってもらいたいのか……など。例として「自分は現在家事と子育てでアップアップ。あなたのヘルプがあればもう少しうまく家のことが回るし、私自身も気持ちに余裕ができると思う。なので、自分から○○と○○をしてもらえたらとてもありがたい。」などと、相手に伝えたいことを上手に言うことが必要です。相手が理解を示さない場合でも何度もめげずに話し合いをしましょう。二人あっての夫婦です。一人だけでの夫婦・家族ではないからこそ、二人で一緒に問題を解決しようとする心構えが大切なのです。

<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
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