麻子先生の内緒悩み相談室 第17回

モラハラ癖のパートナー

相談者(S):だんながご飯を「おいしい」と言いません。文句だけを言います。ひどいと食べない時もあります。子どももそれを見て好き嫌いが激しくなります。ご飯を作ってもらえることに感謝の気持ちは持てないのでしょうか?ひどいと「自分の給料でこんなものしか作らない」とか言います。

麻子先生(A):まず、ご主人はモラハラ癖が強いのではないでしょうか?自分のしている行動があなたや子供にどのような影響を及ぼすかなど考えないのでしょう。モラハラをする人の特徴は自尊心・自信が低いために相手を支配して自己満足感を得る、自分中心、わがまま、なおかつ独占欲がとても強いです。でも周囲からはとても優しく素敵な人に見え、実際に良い人を演じることができます。ある意味DVの特徴ととても似ています。

S:DVほどはないのですが、精神的につらいです。

A:モラハラ癖のある人は、少しずつ相手を支配する行動に進みます。「なんでこんなのできないの?」「自分以外誰もお前を引き取るやつなんていないぞ」など人を平気で傷つけるようなことを言い、相手の自尊心や自信をなくすことを言い続けます。こういう言葉は一瞬理論的でかつ正論だと思わせるので、「当たっているのかも」と錯覚していくのです。でもモラハラ男(女)はいつも相手にムチを打つだけではなく、優しくしたり、褒めたりしてアメも与えるので、相手はどんどん依存していってしまうのです。そのぐらい巧みにムチ・アメを使い分けるのが上手なのです。実際にモラハラをする人は親にもそういうことをされていたことが多いのが現状です。自覚があり、改善しないといけないと思わない限り、このモラハラ癖は治りづらいです。

S:私はどうしたらいいでしょうか?

A:少しづつでも自分の思っていることを怖がらずに伝えること、相手が言うことは正論ではないと言い聞かせること、そして自分を大切にすることが大事です。相手との距離を取ったり、信頼できる友達やカウンセラーに相談することも大切です。DVと似ているからこそ、周囲に秘密にしていることは良くありません。

<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
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