意外と難しい夫婦の話し合いのこつ
相談者(S):結婚7年目、子供二人の主婦です。子供が生まれた後、夫との間にいつの間にか溝ができてしまいました。話し合いが大事ということはわかっているのですが、どう切り出していいかわかりません。
麻子先生(A):さあ、話して!って言われてもどう話していいかわからないし、恥ずかしいですよね。でも問題から逃げていては解決しないので、まずは自分は何を話したいのか、何を解決したいのか、幾つかポイントを挙げておきましょう。それから切り出すのが難しいのであれば、「最近私たちの関係が前と違うと思うんだけどどう思う?」などと切り出してみましょう。
S:そのあと、どう話を進めたらいいでしょう?
A:「感情的にならない」ということが一番大事です。これは結構難しいのですが、感情的になればなるほど自分の言い分を主張し、相手の話を聞けなくなります。お互いにフェアな話し合いのルールをはじめから決めておくことをお勧めします。例えば、一人が話している時はきちんと目を見て話をし、聞いている側も相手の目を見て話を聞き、話が終わってから質問などをする。もし、お互い感情的になり声のトーンなどが大きくなったら、いったんタイムアウトをとり30分から1時間後ぐらいにまた改めて話し合いをするのはよいと思います。感情的になっているなと思ったらすぐに一旦休憩!と相手に伝えることです。でもこの方法のコツは必ず一日以内に冷静になって話し合いに戻ることです。
S:参考にしてみます。でも夫は私が意見すると、すぐに不機嫌になるので、話し合いもなかなかする気になりません。
A:面倒に思う気持ちもわかりますが、相手の感情ばかり気にして自分の思っていることを言えないのはアンフェアな関係です。日本人によくあるケースだと思います。正直に「私が意見するとあなたは不機嫌になるから、思っていることをうまく言えない。どうしたら冷静に話し合いができるかな?」と話し、ご主人に問いかけて考えさせるのも一つの手です。ご主人の機嫌を損ねるかもしれないなどと不安にならずに、あなたの思いや考えは価値があるのだから、まずは話してみましょう。それでもあまり理解を示さない相手であれば、第三者に入ってもらうのもいいでしょう。
<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
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