麻子先生の内緒悩み相談室 第6回

年老いていく母との付き合い

相談者(S):年齢30代、子供二人の主婦です。日本に住んでいる母との付き合い方に悩んでいます。母は病気をしたという理由もあって年々頑固になり、人当たりもかなりきつくなってきています。離れて暮らしているといえ娘は私一人なので、親戚や友達からの苦情も全て私のところにきます。母のことを考えると気が滅入り、私の大きな悩みとなっています。何か少しでも楽になれるアドバイスはありますか?

麻子先生(A):外国に住んでいるからこそ年老いてくる親が気になり、どうしてよいかと悩むことが多くなると思います。病気にかかること自体、年齢に関わらずとても不安になることですが、娘が近くにいなく甘えられないという状況も、嫌味を言ってしまったり人当たりがきつくなってしまう原因かもしれませんね。「近くにいてくれたら少しは不安な気持ちが楽になるのに……」などと正直に話してくれたらまだやり易いですが、人間は年を取るほど頑固になりやすく、それを変えていくことは本人に意識があり、変えたいと思わない限りは難しいといわれています。

S:私に対する嫌みも相当ひどく、味方になってくれないと毎回文句を言われます。どうにかしたいという思うのですが、娘として受け入れがたく悲しい気持ちになります。私はどんな考え方をすればいいでしょうか?

A:少しでも楽になれる方法として、①お母さまからの嫌味などは個人的に取らないようにすることが大切です。娘だからこそ本心を言ってしまうかもしれませんが彼女が言っていることを全てまともに受け取ってしまっては身体がいくつあっても足りません。嫌味を聞き彼女に共感しながらも全部をうのみにしないということが大事です。②親戚や友達からの苦情はまず自分の中で整理して、単に文句を言っているのか、本当に何かアクションを取らなくてはいけないのかの区別をつけましょう。感情的にならないようにしましょう。③自分を責めたり、罪悪感を感じすぎずに、話を聞いてあげたり日本に帰る時などはたくさん時間を過ごしたりしながら、自分のケアをする習慣をつけることをお勧めします。④兄弟などがいる場合は自分だけで悩まず、一緒に解決する方法を家族で話し合って探すことで少しでも楽になると思います。

<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
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