麻子先生の内緒悩み相談室 第12回

ネガティブ思考の夫の対処法

相談者(S):45歳主婦です。主人は私のすること全てに反対します。新しいことを始めようとするといろいろな理由をつけてやめさせようとします。例えば新しい仕事に挑戦しようとすると「遠くて通勤時間がもったいない」「あんたの英語力では通用しない」などなど。せっかくやる気になっているのに、応援しようとしてくれません。

麻子先生(A):ご主人があまり応援しようと思わないのは、自分自身が新しいことに対して不安を感じてしまうからでしょう。そしてご主人自身が自信がなかったり、向上心がないからSさんにそのようなことを言ってしまうのではないのかと察します。人というのは、自分がハッピーでない時や物事を悲観的に取る人ほど、相手にも自分と似たような気持ちを感じてほしいと無意識に思うものです。あえて嫌味や無関心的なことを言って相手に嫌な感情を感じさせることで、自分が感じている不幸せ感を軽減する行動を取り、優越感を感じるのです。実は、このようにココロが歪んでいる人こそカウンセリングが必要なのですが……。

S:そう言われると不安になって「やっぱりやめておこう」となってしまいます。普段の何気ない会話もほとんどネガティブな言葉で返してくるので、話したくなくなってしまいます。

A:Sさん自身は、本当に新しいことに挑戦したいのですか?ネガティブなことを言われてやりたいことに行きつかないのはちょっともったいないと思います。ご主人がサポート的でなくても、自分がやりたい!と思う道へ進むことで、Sさんを成長させてくれるだけでなく自信にもつながります。ご主人の言っていることをまともに受け入れれば、受け入れるほど、不利になるのはSさんです。ポジティブに物事をとらえることができないご主人であれば、当たり障りのない会話でも良いのかもしれません。万が一、ネガティブな言葉が返ってきてもまともに受け入れないぞ!と強く日頃から自分に言い聞かせ、自分が挑戦したいことをトライしてみるのがまずは第一歩だと思います。

<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
Web: www.mindfulprofessionalcounseling.com
Email: Asakohoichi@mindfulprofessionalcounseling.com
Tel: 847-899-3329