麻子先生の内緒悩み相談室 第23回

客観視する力をつける

相談者(S):30代主婦です。人と付き合う上で、どんな人でもその人の嫌なところが気になり始めてしまいます。気の合う友達で、楽しく過ごしているのですが、所々に見える短所にフォーカスしてしまうのです。どんな人も完璧ではないということはわかっていますが、この人はこんな面もあるからもう会うのは嫌だなとか考えてしまいます。付き合える人は誰もいなくなってしまいますね。

麻子先生(A):人間関係を上手に築き上げていく上で、相手の違いを受け入れることは人と付き合う大事な要素の一つかなと思います。でも「違いを受け入れる」のは簡単そうで意外と難しいですよね。なぜ、短所にフォーカスを当ててしまうのか?ですが、あなた自身が相手に完璧を求めてしまっているのでは?そのように相手に完璧を求めがちな人というのは自分にも完璧を求めている人が多いんですね。完璧を自分自身へも求めてしまうからこそ、欠点が目につき自分にとても厳しいわけです。それと同時に相手へも厳しくなり、失望して自分から離れていってしまう。でもそれはあなたの人生にとってもったいないこと
ですね。

S:どのように接したらいいのでしょう。

A:まずは物事を白黒つけたり、批判的な主観で見るのをやめ、とてもゆる~く客観視することです。ある意味、マインドフルに「この人はこんなところもあるんだ」「こんな一面があるんだな」など、ありのままの相手を見るのです。主観的に見てしまうから、相手をジャッジしたり、自分から見て嫌なところばかりが目についてしまいます。それと同時に、できるだけ客観的に自分を見る力をつけていくことが自分の短所も自然と受け入れられるようになります。そして自分と相手は違い、それが当たり前だということを受け入れるためのステップ1だと考えてください。

人は誰も完璧な人はいません。そんな人がいたら会ってみたいです(笑)。完璧ではないからこそ、人間味があるのではないでしょうか。まずは自分へムチを打ちすぎず、相手へのムチも軽くするよう心掛けてみてください!

<保市麻子カウンセラー>Asako Hoichi, NCC, LCPC
Mindful Professional Counseling
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