女性のための健康ガイド「不妊症」

鍼灸師の仕事を通して、友人、知人の話を聞いて、不妊に悩んでいる人たちがたくさんいることを実感します。日本でもアメリカでも、です。不妊専門の病院も20年前には考えられなかったくらい増えているそうです。昔から不妊症は存在し、鍼灸の古典にも複数の名前で記述されていますが、現在これほど不妊が多いのは女性の結婚年齢の上昇、ストレス社会、添加物の多い食事や環境汚染が大きく関係しているのではないでしょうか。

東洋医学で不妊は、五臓六腑の働きや気や血の流れの停滞、冷えなどが原因と考えます。特に冷えは問題です。赤ちゃんは温かいベッドが好きです。もしもあなたの子宮が冷えていたら快適なベッドにはなれません。また、身体は常に自身を治すことを優先します。不調であれば身体は赤ちゃんを育むことまで手がまわりません。まだ若い方も健康のため、将来のために食事や運動、睡眠など生活全般を見直し、冷え性の方は体質改善に取り組んでください。生理不順の方は規則正しい、痛みのない生理を目指しましょう。婦人体温計を使って基礎体温を測り自分の生理のサイクルを確認してみてください。高温期と低温期に分かれていなければ排卵がないことも考えられます。

IH調理器などの強い電磁波も注意が必要です。電磁波の健康への影響はまだ未知ではありますが、強い電磁波が不妊や流産の原因になるというデータもあります。不安要素はできる限り取り除きましょう。また、女性は不妊の原因は自分だと思いがちですが、実は約3分の1は男性側の問題です。ご夫婦での検査をお勧めします。赤ちゃんが欲しいと思いつめるのも問題です。頑張るのを止めたとたん妊娠することもあり、実子をあきらめて養子を迎えた後に妊娠する人が多いのはこのためだと思われます。不妊治療が長い方は一旦治療を休憩し、ゆっくりしてみてもいいかもしれません。現在不妊に悩んでいる方にかわいい赤ちゃんが授かるように願っています。

<Yuko Yamamoto>Licensed Acupuncturist
Holistic Acupuncture of Oak Park
Web: http://yukoy7.wixsite.com/acutreatment
Email: Holistic7acu@gmail.com
Tel: 708-252-1792