女性のための健康ガイド「更年期障害」

更年期障害は一般的に40代半ば頃から始まるといわれていますが、本格的な症状が出る約5年前からプレ更年期障害が始まるといわれており、早い人では30代で始まります。女性特有と思われがちですが、実は男性にもおこります。加齢により女性ホルモンであるエストロゲン(男性の場合はテストステロン)が減少することが主な原因です。よくある症状はイライラする、うつ、のぼせ、火照り、動悸、多汗、めまいなど(男性の場合はEDも)です。症状や発生時期は個人差が大きく、その理由は体質や遺伝だけでなく、若い時の食生活や運動量に関係するからだそうです。若い方も更年期に備え、今からできることを始めましょう。

食事は動物性食品は控えて、野菜、果物を積極的にとりましょう。ビタミン類や亜鉛、カルシウムなどのミネラルは特に重要です。海藻類はミネラルの宝庫です。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似ているため、大豆製品を取ることは更年期障害に良いといわれていますが、実は大豆は身体を冷やす働きがあります。冷え性の方は豆腐を食べる際はみそ汁などにして、身体を温める作用のあるネギ類と一緒に食べましょう。納豆やテンペ、みそなど発酵食品であれば問題ありません。NAMS(北米更年期障害協会)は、1分間に6回程度の深い呼吸を1日に2回、各15分行うことが、更年期障害の特にのぼせに効果的だと発表しています。散歩やヨガなど適度に身体を動かすことも大切です。

東洋医学では更年期障害は加齢により陰陽のバランスが悪くなるため、五臓六腑の腎や肝の働きの変化のためと考えます。例えば夜に寝汗が多い際は陰が、逆に昼間に急に火照って汗をかく際は陽が弱っていると考えます。またイライラする症状が強い際は五臓六腑の肝や血流に問題があると考えます。同じ更年期障害の症状でも原因や治療法は個人の体質によってさまざまです。お気軽にご相談ください。

<Yuko Yamamoto>Licensed Acupuncturist
Holistic Acupuncture of Oak Park
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