アメリカ公演ツアーを控えたいっこく堂さん独占インタビュー!

「いっこく堂&緒川集人 アメリカ公演ツアー 2017」
いっこく堂さん独占インタビュー

日本のみならず世界でも公演を行い、卓越した技術で腹話術の世界をけん引しているいっこく堂さん。今回で5度目となるアメリカ公演ツアーは、9月29日からバンクーバーを皮切りに8都市を巡る。10月8日のツアーの最終公演はシカゴで開催されるので、今なお進化し続けているいっこく堂さんの腹話術をぜひライブで堪能してほしい。今回は、今年芸能生活35周年を迎えられるいっこく堂さんにツアーへの意気込みを伺った。

ーシカゴで2003、2004年にショーを開催されましたが、そのときのシカゴの印象は?
シカゴの皆さんはとても盛り上がってくれて、こちらも非常にのれる感じを受けました。他には忘れられないハプニングもいろいろありました。日本食レストランに行ったとき、とてもおいしかったのですが、食事中に丁度キッチンから火が出て消防車が駆けつけてきました。もっと凄いのは、帰りの駐車場で〝師匠〟という名の人形をスーツケースから移そうとして首をつかんで持ち上げていたら近くに居たアメリカ人が「Hey, You!」って言うんです。どうしたんだろうと思ったら僕が子供を虐待していると思ったみたいでビックリしましたが、急いで〝師匠〟を使って「Hi, I’m Shisho, Nice to meet you!」って言ったら喜んでいました(笑)。

ー今回のショーは日本人だけでなく、現地の方たちでも楽しめますか?また緒川集人さんと一緒にショーを開催されることになったきっかけは?
今回一緒にショーを行う緒川集人さんは英語がペラペラで、マジシャン・オブ・ザ・イヤーを連続5回獲得される程とても素晴らしく、全世界に通用する方です。今回僕はほぼ英語で構成していますので、現地の方でも満足していただけると思います。緒川さんとのコラボは、共通の知り合いの方から、日本出身の素晴らしいマジシャンの方がロスにいらっしゃるとのことでお声を掛けていただき実現しました。とても努力家の緒川さんから、今もなお刺激を受けています。

ー今回のアメリカツアーは5回目ですが、なぜアメリカ公演を開催しようと思われたのですか?
日本だけで活動するというのも良いのですが、やはり世界を回ってみると、自分も刺激を受けますし、色々な反応も見られるのが面白いです。そして、毎日の稽古により、腹話術技術が向上してきているので、前回見ていただいた方に「以前より上手くなった?」なんて思っていただけたら嬉しいです。英語はここ1年くらい毎日ネタの練習をしていますので、アメリカ公演で試したいです。

ーアメリカと日本の腹話術の違いは何ですか?
外国の腹話術師は、特に口を閉じることもなく腹話術をされていますが、僕は唇の開きをできる限り小さくして腹話術をします。お客さんから見ると「口を閉じてる?」と思われるほどリップコントロール技術は高いと思います。腹話術は口を開ければ開けるほどやりやすくなるんですが、僕の場合は、やりにくくても口を閉じることにこだわりがあります。しかも声量も出ています。これは生で見ていただかないと分からないところです。そういう意味では自分の技術は世界的に見てトップレベルだと思っていますし、自信があります。

ー腹話術の世界で憧れの方や気になる方はいらっしゃいますか?
以前はいました。2000年に、アメリカの腹話術師のロン・ルーカスさんとラスベガスで一緒にコラボしたことがありますが、その方のショーのアイディアがすごくて憧れました。逆にここ最近は僕が他の方にまねされたり、憧れられていると聞き嬉しくなります。僕は何年も前からモノマネを腹話術に取り入れていた先駆け、そう一番最初だったんですが、それをマネする方が増えています。

ーいっこく堂さんのアイディアや、新しいネタはどんなときに生み出されるのですか?
基本としてどうしたらどんな腹話術ができるのかなど、常に考えていて、ふとしたときや、歩いているとき、走っているときなどリラックスしているときに浮かぶことが多いですが、それは常に考えているからでしょうね。

ー芸能活動35周年おめでとうございます。節目の数字なんですが、これからの展望は?
毎日少しずつでもうまくなりたいという気持ちでやっていますので、この先まず10年は常に進歩したいという気持ちで努力し続けていけたらなと思います!

ー今回のツアーは8ヵ所で行われますが、どんな方に見に来ていただきたいですか?
そうですね、まずはお子さんたちに来ていただきたいですね。その中から腹話術に興味をもち、将来やってみたいという方が出てくるかもしれないですし。あとは、地元のアメリカ人の方にも来ていただきたいです。マジックと腹話術は見にいらっしゃる方たちの世代を超えられると思っていますので、お子さんからお年寄りまで大勢の方に来ていただけたら嬉しいです。

ー今回のアメリカ公演の最後がシカゴになっていますが、最終地シカゴ公演の意気込みをお聞かせください。また今回ショーを見にいらした方との直接の絡みなどはありますか?
最後ということで、思いっきり声やエネルギーも出せるし、燃え尽きるつもりで頑張ります!(笑)お客さんとの直接の絡みは、あります、あります!僕自身もお客さんと絡むのがとても楽しみです。

ー最後にシカゴの皆さんへ一言お願いします。
映像のショーを見るより、ぜひ生のショーを見にお越しください。同じ空間で一緒に感じていただけたらと思いますし、緒川集人さんといっこく堂のショーはとてもお得だと思います!(笑)

アメリカ公演も5回目を迎え、ますますパワーアップしているいっこく堂さん。シカゴを、皆さんを盛り上げ楽しく思い出に残るショーになること間違いありません。皆さんの目で、耳で、この素晴らしいショーをぜひ確かめてみてください。

インタビュー:脇方真由美

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http://www.ikkokudousa.com

<いっこく堂>
本名:玉城一石(たまき いっこく)。1963年生まれ。沖縄県出身。美ら島沖縄大使/ちゃんぷる~沖縄市大使/京都府宇治田原市お茶文化大使。腹話術の技術の高さ等で注目され、海外へも活動の場を広げ公演を行う。文化庁芸術祭新人賞をはじめ数々の賞を受賞。
【HP】www.ikkokudou.com