「Sawada Matcha」澤田洋史氏 独占インタビュー

「Sawada Matcha」を2月26日にオープンした澤田洋史氏へ独占インタビュー

シカゴの人気カフェSawada Coffeeをプロデュースする澤田洋史氏が、2月26日に2号店となる「Sawada Matcha」をオープンさせた。オープン準備でシカゴ滞在中だった澤田氏が、忙しい合間を縫ってアングルの取材に応じてくれた。

ー2号店をまたシカゴでオープンする事になったきっかけや経緯を教えてください。
Sawada Coffeeでは、平均すると3分の1ぐらいの注文が抹茶やほうじ茶などの日本茶を使ったメニューなんです。それだけ需要があるのなら日本茶を主役に、でも日本とは違ったアレンジで、日本茶を飲みなれない方々に気軽に日本茶を楽しんでもらいたいと思ったのが出店のきっかけです。またNYやLAでは抹茶をメインにしたカフェが数店舗ありますが、シカゴにはまだ進出していないので、日本茶の良さを知ってもらいたいという思いから、2号店出店に至りました。

ー澤田さんと言えばコーヒーのイメージが強いですが、日本茶を使ったメニュー開発は苦労されませんでしたか?
僕と言えばコーヒーを連想される方がとても多いのですが、実は大学卒業後に入社した会社ではチーズ、転職した会社でも牛乳やヨーグルトなど、ずっと乳製品に携わってきてました。もともと、ミルクに合う物という切り口からラテに興味を持ったので、僕としてはずっと一貫してミルクありきなんですよ。(笑)だから今回はミルクに合うお茶の種類や配合を考えたといった感じでしたね。あとコーヒーもほうじ茶もローストされているので、香ばしさなどの共通点がある分、似たような使い方もできたと思います。

ーSawada Matchaのおすすめメニューはなんですか?
Sawada Matchaにしかないメニューとして、ほうじ茶とホットチョコレートを合わせた「ほうじホットチョコレート」や抹茶とレモネードを合わせた「ミント抹茶レモネード」などを用意しているので、是非試してもらいたいです。抹茶もほうじ茶も静岡から直輸入した風味の強い茶葉を使用しているので、チョコレートやレモネードと合わさってもしっかりとお茶の風味を感じてもらえると思います。ただ、エスプレッソを使ったメニューもSawada Coffeeと同じクオリティーで提供しているので、日本茶を使ったメニューだけにこだわらず、その日の気分で好みに合わせたドリンクを楽しんでもらえたら嬉しいです。

ーお客様にはどのようにメニューを楽しんでもらいたいですか?
メニューを見ただけでは味の想像がつきにくいと思うので、バリスタに質問してもらい、自分好みのドリンクを見つけてほしいです。あと、アメリカでは、まだほうじ茶は浸透していないのですが、こんな風にアレンジして楽しめるんだと知ってもらい、結果、日本茶を好きになってもらえたらいいですね。当店ではお茶請けとして、抹茶ドーナツと当店オリジナルのマカロンを販売しておりますので、ドリンクと合わせて召し上がって頂きたいです。

ーSawada Coffeeと比べると、店内インテリアなど随分雰囲気が違いますが、Sawada Matchaのコンセプトを教えてください。
真逆くらい違いますよね。(笑)Sawada Coffeeは僕の趣味を目一杯詰め込んで、スケートボードや卓球台を置いたり、倉庫っぽい雰囲気を出してみたりと、どちらかと言えば男性的に仕上げたのですが、Sawada Matchaはティーサロンをイメージして、明るく、白やパステルカラーを使って女性にも好まれそうな雰囲気にしてみました。マシンの色もカスタムペイントでカラフルにしてもらいました。あと、実はカフェスペースの奥に3月8日から「Radio Anago」というDinner時間営業の日本食レストランがオープンするんです。カフェ閉店後はそのレストランの入口とウェイティングスペースを兼ねる事になるので、それも考慮したインテリアになっています。ちなみに、Radio AnnagoとSawada Matchaがコラボレーションしたドリンクやデザートも試作中です。

ーそれは興味深いですね。ほかに今後の出店予定などはありますか?
はい、アメリカ進出が決定した時に目標にしていた、New York CityにSawada Coffeeが今年の夏~秋くらいにオープンが決まりました。場所はSoHoとChinatownの間あたり、最寄り駅はCanal St.駅で、ギャラリーやブティックが集まっているエリアです。抹茶やほうじ茶を使ったメニューも取り入れつつNYC店限定メニューも考えてます。店内の内装は、Chicagoとは違った雰囲気にしようと考えています。

Sawada Matcha (Chicago 2号店)オープンや、New York Cityに出店決定など、海外で快進撃を続ける澤田氏。ラテアート界を牽引しながらも、新しい挑戦をし続ける彼からますます目が離せない。世界中の人に好まれる味を追求し考案されたドリンクを、是非多くの方に楽しんでもらいたい。

インタビュー:神戸恭子

Data
Sawada Macha 現在閉業
Sadawa Coffee
 112 N Green St, Chicago, IL 60607