Japan Pavilion at Chicago Gourmet 2018

食の達人たちとチームジャパンで力を合わせて日本食文化を発信!

 シカゴ最大の食の祭典「Chicago Gourmet」に、在シカゴ日本国総領事館と日系企業が協力して「Japan Pavilion」ブースを出展し、食品業界や日系企業の提携のもと、日本の食文化を発信することをテーマにPoke bowl、ロール寿司や焼肉の試食が振る舞われた。9月30日には「Chicago Gourmet」のメインステージにて和牛のデモストレーションが行なわれた。また10月1日は、在シカゴ日本国総領事公邸にて和牛&酒のティスティングイベントが行われ、シカゴに住む方に向けたイベントで、食の達人たちとチームジャパンが一丸となり、日本食文化を発信していく3日間であった。
 シカゴの地元グロッサリーでもロール寿司、寿司、Poke bowlや刺身トレーが店頭に並んでいるので、日本食を好む地元の方も気軽に購入できるが、日本産のWAGYUは一部のグロッサリー・特定のレストランでしか目にすることができない。海外ではWAGYUという名前がすでに定着し、本家本元の和牛・日本産の和牛の存在が薄れていくなか、本イベントを通じて食リテラシーの高い方々が参加する「Chicago Gourmet」にて多くの地元の人に日本産和牛を知ってもらうために、日本から「肉おじさん」こと「門崎熟成肉 格之進」社長・千葉祐士氏を招いた。千葉氏は岩手県一関市と東京で和牛レストラン16店舗を展開している格之進レストランの社長である。
 アングルインフォは、「Chicago Gourmet」の前日に千葉祐士氏に本イベントの心境を話を伺った。


「肉おじさん」こと「門崎熟成肉 格之進」社長・千葉祐士インタビュー記事はこちら

「Chicago Gourmet」の2日間は、当地の日本食レストラン(9月29日:M Square・Yoshi’s café、9月30日:Naoki Sushi・Slurping Turtles)がMizkan, Banjoの調味料を使用したPoke bowlとロール寿司を提供、また、Yoshi’s caféは千葉氏とコラボをして、シカゴで名高い肉屋Allen Brotherの和牛料理が振舞われ、連日Japan Pavilionに多くの地元のグルメな人びとが訪れていた。Japan Pavilionでは、岩手県をはじめとする観光案内やバラエティ―豊富な日系調味料やお菓子のサンプルもお土産で配られていた。

 9月30日に行われたクッキングデモのメインステージで、「Do-Re-Mi of WAGYU」と題として、本格和牛の食べ方を伝える為に、日本産和牛とアンガス牛の育て方の違いや食べ方についての千葉氏の情熱的な説明を英語に通訳したGeorge Kobayashi氏の協力の下、シカゴで有名なフードレポータ―のSteve Dolinsky氏(ABC 7 Chicago)とアメリカで活躍のシェフTakashi Yagihashi氏(Tabo Sushi and Noodles)とのユーモア溢れるデモンストレーションとなり、会場が盛り上がっていた。和牛の説明の中で一番印象に残った千葉氏の言葉は、「人間と同じように、牛一頭一頭にも個性があるので、牛の能力を最大限に発揮するために愛情をこめて牛に向き合い育てている」。牛に情熱を持つ人しか知らない本物の和牛の育て方を観客は知ることができただろう。

「和牛&酒PRイベント」では、千葉氏からの和牛についてのスピーチの後、格之進レストランでメニューにある、ジャパニーズサーフ&ターフ(山海の幸)とも言える霜降り和牛と雲丹やイクラをを融合させた新しいスタイルの寿司としゃぶ焼きを日本酒と合わせながら、日本食文化と日米交流を楽しんだ時間であった。
By Kunie Dohman

「肉おじさん」こと「門崎熟成肉 格之進」社長・千葉祐士インタビュー記事はこちら