シカゴ日本商工会議所(以下JCCC)の新年会が1月13日、Renaissance Schaumburg Convention Center Hotel行われた。本年は1,000人を超える(2011年以来)最多記録の参加者でJCCC新年会実行員会、協賛企業やボランティアが一団となって華やかに2019年の幕を迎えた。今年のスペシャルゲストは杏里さん、昨年秋JCCCから発表後シカゴ中で話題になっており、地元媒体にも取り上げられていた。本イベントは3部構成で行なわれ、第1部に日米国家斉唱、開会の挨拶、来賓挨拶、本年の抱負、2018年度会頭・専務理事への記念品贈呈、乾杯挨拶、第2部に杏里さんパフォーマンス、第3部には福引大会、閉会挨拶と全4時間の宴である。
第1部は、司会の杉田奈緒氏(Goda Advertising)とマーク・スコット氏(IBM)よる進行ではじまり、後藤 美郎氏(Gotoh International LLC)が登壇し米国、日本の両国歌を力強く高らかに斉唱し、歌い終わりの場面では、会場は盛大な拍手で両国を称えていた。会頭の津田和明氏(Sumitomo Corporation of Americas)による開会の挨拶の中で、JCCCの3つのプロジェクト(会員サービス事業、教育支援事業、地域貢献事業)報告ではじまり、来賓の挨拶で深く印象に残った、総領事・伊藤直樹氏(在シカゴ日本国総領事館)スピーチでは、プログラムが始まる前にBGMで「Hero」(ヒーロー)が流れ、昨年引退した安室奈美恵さんの曲で会場が高揚感が溢れて新年会が始まったことを印象に受けました。天皇陛下が今年4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位される、今年の日本は新しい時代が始まり、そして時代の変化の年でもあり、また節目の1年であると述べていた。イリノイ州でも知事が明日から新知事J.B.プリツカー氏となり当州でも変化の年になるだろう。また、日系企業を多い地域であるシャンバーグでも、32年を務めたAl Larson村長も今年引退されることになり、日米間で動きがある中、新しい時代変化を恐れず、よい変化とパートナーシップの向上に邁進してほしいと最後に語っていた。双葉会日本語学校補習校高等部の滝沢陸くんによる本年の抱負のスピーチでは、将来の夢のこと、現地校で学んだ日本・アメリカの文化を自分の中で受けとめ、人を理解することを深く学んだことを発表していた。乾杯の音頭は、今年で引退するAl Larson氏(シャンバーグ村長)による乾杯の音頭により昼会がスタートし、第2部では杏里さんパフォーマンスを会場中が待ちわびた。

第2部は、16歳でデビューしてから昨年11月5日に40周年を迎えた杏里さんがステージに登場、テンポのよい1曲(思いきりアメリカン)の演奏でスタートをした。80年代を青春時代を過ごした世代がシカゴで杏里さんと同じ時間を過ごせることを誰もが予想したことだろうか、感動と歓喜の声援が会場に響きライブヒット曲が次々と歌われた。選曲はテンポのよい楽曲からラブバラードとデュエットを含め12曲が披露された。また前日に総領事公邸の食事会の時にたくさんの曲のリクエストの中から、伊藤総領事のリクエストがあった「ドルフィン・リング」を急きょ曲目に追加したりなど、シカゴに住んでいる日本人の方々にアメリカ生活では機会がない日本のライブを楽しんでもらいたいという杏里さんのやさしさと今年みんなで幸せな一年を過ごせるようにという思いが、会場を温かい雰囲気に包まれたムードであった。アンコール最後の曲は、16歳でデビュー曲のオリビアを聴きながらでコンサートが終了をした。アンコール中の杏里さんのMCの中で、今回は一生忘れないライブになりました。これかもアメリカ国内の日系コミュニティー音楽を届けていきたいとコメントをした。
JCCC新年会 杏里パフォーマンスシカゴ公演 曲目リスト
① 思いきりアメリカン
② BOOGIE WOOGIE MAINLAND
③ 夏の月
④ ドルフィン・リング
⑤ ALL OF YOU
⑥ SURF & TEARS
⑦ SECRET LOVERS
⑧ Atlantic Starr – Always カバー曲
⑨ HARD TO SAY I’M SORRY カバー曲
⑩ 嘘ならやさしく
⑪ 悲しみがとまらない
⑫ CAT’S EYE
⑬ SUMMER CANDLES / 1half
~アンコール~
⑭ MOVE ME
⑮ オリビアを聴きながら
第3部は、杏里さんコンサートで会場が盛りあがったあと、今年の幸運を占う豪華福引大会とクイズ大会が行われた。まず8位から順番に福引が提供企業から見事当てた人々の手に渡っていく、注目は、ゲーム大会とスペシャル福引の賞金は日本行き往復航空券、国内外航空券を手に入れたい思いが、新しい番号が発表されるたびに歓声が沸き上がっていた。最後は新年会実行委員長 神作竜氏(みずほ銀行)による閉会の挨拶の中で、JCCC新年会は、スポンサーやボランティアを含め50名で企画会議を進め、全員の強さを感じたイベントとなり、今回経験したことを大きな財産として今後も進めて参り、さらにシカゴで活躍の日系企業の発展と地域を盛り上げていきたいと述べ、三本締めで2019年度JCCC新年会が幕を閉じた。
写真提供:JCCC
文: Kunie Dohman
(シカゴ日本商工会議所、新年会、杏里、パフォーマンス)