シカゴ発アジア映画祭、今シーズンも話題の映画が多数出品。

Asian Pop-Up Cinema Season8

 Asian pop- up cinema season 8が3月12日~4月24日の期間、AMC River East 21をはじめシカゴ市内の映画館で行われる。今シーズンは、全16作品が選ばれ、オープニングの週は、2夜連続の日本人監督による映画2本とドキュメンタリー映画1本合計3本が上演された。まず、1夜目は、埼玉差別とボーイズラブを題材にしたコメディー映画『翔んで埼玉』。2夜目は、『十年 Ten Years Japan』は、5人の若手監督が作られたたオムニバス作品。「万引き家族」でアメリカでも名前を広めた是枝裕和監督が総合監修は務めている。3作品目はドキュメンタリー映画『Ito Sister』、19世紀後期に青年伊藤氏がアメリカに渡り、その半生をアメリカで過ごし、サンフランシスコ地震、人種差別、戦争、強制収容所という、時代が大きく変化の時を家族とともに生きた体験をアメリカを生きる2世の3人の伊藤姉妹を取材をして、約7年の時間を費やして完成させたドキュメンタリー映画である。アメリカ史では、閉ざされた日本人移民のはなしを伊藤姉妹の体験より明らかになる。今日、移民で来ている我々にとって興味深い作品である。
 3作品とも、今だからこそ、理解できたり、考えないといけない事であったり、目を伏せてはいけないメッセージ性があり、鑑賞後の余韻が残り日本を知るのによい機会になったであろう。Asian pop- up cinema が選んだ作品は、刺激や向上、夢を与えてくれる内容がぎっしりと集まり、目が離せない。シカゴでアジア映画がまとめて観賞できるのは、Asian pop- up cinema だけ。本イベントは春と秋に開催されている。今のアジアを映画を通じて感じてみよう。

アングル編集部は、『翔んで埼玉』 武内 英樹監督、『十年 Ten Years Japan』「その空気は見えない」 藤村明世監督 に話を伺った。

Asian pop- up cinema season 8 上演・ゲストリスト
チケット販売:www.asianpopupcinema.org/tickets
● Hideki Takeuchi (director) — Fly Me to the Saitama 3/12/19
● Akiyo Fujimura (director) — Ten Years Japan 3/13/19
● Antonia Grace Glenn (director/producer) and Evelyn Glenn (lead scholar) — The Ito Sisters 3/16/19
● Batbayar Chogsom (director) — Out of Paradise 3/19/19
● Siew Hua Yeo (director) — A Land Imagined 3/20/19
● Nina Paw (actress) — Show Me Your Love and Sen Sen 3/26/19
● Bon An (director) — Sen Sen 3/27/19
● Ching Shen Chuang (director) and Chia-kuei Chen (actor) — High Flash 3/28/19
●Up The Mountain 4/6/19
● Qing-yi Lu (director) — Four Springs 4/7/19
● Gillian McKercher (director) and Chantelle Han (actress) — Circle of Steel 4/12/19
● Deok-jae Jeonghuh (director) — The Pension 4/16/19
● Hyun-young Choi (director) — Memories of a Dead End 4/17/19
● Jun Li (director) — Tracey 4/24/19
チケット販売:www.asianpopupcinema.org/tickets

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