広大のモンゴル大草原から届く遊牧民の味
店内は明るく、モンゴルの広大の自然の景色と民族衣装を来た人物の絵画が壁に飾られ、遊牧民が使用している伝統的な移動式住居ゲルをイメージした天井の骨組みのデザインと幸運のアイテムブルーのスカーフが天井に掛かっており、モンゴルに行ったことがある人は、懐かしさを感じさせる空間であろう。同店の名前由来は、モンゴルに住む希少動物ゴビヒグマ「Mazalae・マザーライ」から名付けられた。店主はモンゴル出身。シカゴに本格モンゴル家庭料理を作りたいと思いからオープンしたレストラン、取材時もモンゴル出身の常連客で賑わっていた。

同店は、肉中心のモンゴル家庭料理メニュー。まずモンゴル茶のスーテーツァイ(Suutei Tsai, сүүтэй цай)がテーブルに運ばれてきた。塩っけのあるミルクティーである。通常の甘いミルクティーより、さらっとしている為飲みやすく癖になりそうな味だ。お茶と付け合わせに出てきたバウルサク(ボールツォグ,Boortsug, боорцог)は、しんなりとした揚げパン。お茶と一緒に合わせると味のバランスが合う。モンゴルの味に少しずつ慣れながら、メイン料理を心待ちにする。同店の一押しの一品は、モンゴリアン ホットポット(ホイツァ)である。ビーフのミートボール、春雨と野菜などを煮込んだモンゴル伝統鍋。味付けは塩のみのシンプルだが、肉と野菜の旨味を味わいながらフラットブレッドと一緒に食べる一品。モンゴル料理として特に有名なホーショール・Huushuur, хуушуур(揚げ餃子)とボーズ・Buuz, бууз(モンゴル小籠包)は普段から食べられる料理だが、モンゴル2大イベントを象徴する料理でもある。ホーショールは7月のナーダムという国内最大の祭り(モンゴル相撲・競馬・弓射を競う)で馬乳酒とともに食べられるもの。またボーズは旧正月の際に各家庭で千個以上作って来訪者に振る舞うもの。どちらも通常の中華料理でサービスされるサイズよりひと回りは大きい。遊牧民族が人をもてなす心遣いが感じられる料理スタイルだ。モンゴル人は肉を上手にキレイに食べる民族として有名であり、主食は小麦粉を使った料理が多く、小麦粉を毎日こねるため、男性も食事の準備する習慣になっている。食を通じてモンゴル文化を触れあってみてはいかがだろうか。

【Left top】Mongolian hot pot (ホイツァイ,Huitsai, хуйцай)$12.50【Left under】モンゴルのお茶のSuutei Tsai(スーテーツァイ, сүүтэй цай)とBoortsug(ボールツォグ, боорцог)【Right】Huushuur 揚げ餃子(ホーショール, хуушуур)$10.50とDumplings 小籠包(ボーズ, Buuz, бууз)$10(価格は全て税抜き/取材時2019年4月現在時点)
(モンゴル料理 小籠包 遊牧民族)
By Kunie Dohman
Data |
Mazalae Mongolian Restaurant |
224-470-5090 |
9216 Waukegan Rd., Morton Grove, IL 60053 |
Mon-Fri and Sun: 11am-9:30pm, Sat:11am-10:30pm, Closed Tue |
Street parking (Free) |