着物と遊ぼう、和に暮らそう。Vol.6

イベント『浴衣 de jazz 2019』のお話し

こんにちは。g to yの大藏優子です。お元気ですか?
このコラムを読んでいただいている頃には日本は梅雨明けしている頃でしょうか?
この季節の花といえば紫陽花です。g to yでは紫陽花を使ったワークショップを開催して、リースやスワッグを作っております。ご興味のある方は是非g to yのインスタグラムやFBページを覗いてみて下さいね。

さて、今回は6月29日に主催したイベント『浴衣 de jazz 2019』のお話をさせていただこうと思います。
この『浴衣 de jazz』シリーズ、g to yの夏イベントとして今年で3回目(2回目はシカゴの日本領事館で昨年の夏に行いました)となりました。
このイベントの趣旨は、浴衣などの和装で集い、古民家でお食事やジャズ、着物のファッションショーを楽しむというもので、コンセプトは、日本の美しい文化(衣食住)を楽しく体感しよう!です。

会場は築百年を超える農家の母家。歴史あるこの建物には温かい包容力を感じます。
この母家に初めて足を踏み入れた時に、ここで人々が着物で集い、日本の美しい文化をちりばめた大人のイベントができたら素敵だろうなあとパッと絵が浮かんだことが始まりです。

ドレスコードは着物や浴衣の和装。洋服と比べて敷居の高い着物。このドレスコードでなければ参加したいというお声もいただく中で、あえて毎年死守しています。着物がない方には浴衣の貸出し、自分で着物が着れない方には着付けの手配もしました。
参加者だけでなく、利き酒の講師も、シェフも、ミュージシャンも全員和装でお願いしました。延べ50人弱の人々の和装姿を想像してみて下さい!この眺めは圧巻です。

今年は三部構成で、第一部は日本酒の利き酒会。お猪口や豆皿、酒樽(日本酒のワインクーラーのようなもの)などは骨董市や京都などの旅先で昔から少しずつ集めていたものを使いました。
そういうものをショーケースに飾るのではなく、実際に手にして、口にして愉しんでいただきました。

第二部は会場でもある農家の野菜をふんだんに使ったランチとドルチェ。
今年も前回同様、シチリア料理のオーナーシェフによる創作料理です。大変豪華なブッフェで、写真で振り返ると15皿の大皿料理が所狭しとテーブルに並び、歓声があがりました。

第三部はジャズの生演奏。
天井の高い木造建築の音楽の響きの美しかったこと。その音色に一同酔いしれました。
そしてジャズの生演奏をBGMに浴衣や着物のファッションショー。帯のランウエイはg to yのお決まりです。

g to yからも渾身のアンティーク着物のコーディネートなどを7つ披露しました。
大正から昭和初期にかけてのアンティーク着物、帯、小物の合わせは大変楽しい挑戦でした。昔の日本の色の渋いこと、美しいこと。目の覚めるように鮮やかなこと。もう色の虜になってしまいました。合わせる帯締めや帯揚げ、帯留、半衿の色柄使い。帯の結び方。着物をまったく着ない無知な私の「好き」と、着物を日常的にお召しなる方の「経験」と、相反する対照的な2人でコーディネートしました。
最後には全員でWhen the Saints go marching inの大合唱と笑顔のマーチングで大いに盛り上がりました。

また来年もどこかで楽しくやりたいなあと思っています。その時は是非あなたもご一緒にいかがでしょうか?

文・写真/大藏優子

<筆者 infomation>
福井佐智子
Kujira Japanese art & craft community 代表
シカゴ和風倶楽部、阿波踊りシカゴ美湖連等の活動に参加。
生き物を愛し、捏ねないパンを焼きます。
【website】kujira.weebly.com 
【Instagram】 @kujirarep
【Twitter】@kujirarep

g to y 大藏優子
日々庭仕事をしながら草花と暮らし、着物をほどいて和小物の創作をしています。
世界をきょろきょろ見渡しながら、日本人が持っている美意識や四季を楽しむこと、日々の暮らしを慈しむことを大切にしている二人です。
【Instagram】@gtoy_design
【Facebook page】@gtoy.design